【ベトビズウォッチ】ベトナム人しか知らない面白ビジネスニュース、Vo.4【財務省に勝ったMASECO社】

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第四回ベトビズウォッチをお届けします♪

*ベトビズウォッチとは・・・弊社代表Phucがお届けするベトナム人しか知らない、面白ベトナムビジネス情報です!Phucについてはベトビズウォッチ第一回を見てください。

【財務省に勝ったMASECO社】

ベトナムでは2007年のWTO加盟、2015年(今年)のAEC発動、近いうちにTPP締結が予定されるなど、ベトナムもどんどん世界のルールで戦わないといけない状況になっています。ベトナム国内では行政サービス改善活動、国営企業の民営化、法律改正を通じて、法事国家になりつつも、依然として、行政の力がまだ強いことをベトナムでビジネスされている方であれば実感しているはずです。

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行政決定に不服して、戦っても勝ち目がないし、その後の関係も悪くなるので、戦わず、水面下で調整することを選んでいる企業がほとんどだと思います。この状況の中で、行政決定に不服し、裁判まで持ち込んで戦って、最終的に行政に勝った企業がありました。大きな話題を呼んでいる事例ですので、ご紹介したいと思います。

Nhip Cau Dau Tu週刊誌2014年4月号によれば、もともと国営で、民営化したPhu Nhuan(フニュン)サービス株式会社、MASECOという英語名をもっている企業があります。MASECO社はカラオケ機の製造販売が有名で、他にコーヒーや胡椒も輸出しています。それなりにきちんと税金を納めている企業で、それまで、何度か税務署より表彰された企業だそうです。

2012年10月の財務省監査部長決定で、2009年~2011年の納税分を対象に、ホーチミン市税務署に対して、監査を実施することになっていました。MASECOがこの期間で、法人税を72億ドン(約4千万円)も過少申告したとされました。2004年~2011年は法人税優遇を受け、法人税20%で申告したMASECOの主張に対して、優遇は2008年で終了したので、2009年から税率25%だというのが監査部の見解です。言われた金額をいったん支払うと同時に財務省監査部に対して、不服申立をしたそうです。

それを受けた財務省監査部では不服申立を却下し、さらに2007年~2008年の査察を実施しました。52億ドンの追徴が言い渡され、追徴および延滞税を足すと、最終的に250億ドン(約1億4千万円)を支払わなければならないことになったそうです。

弁護士と相談して、不服申立をやめて、財務省監査部長及び税務署を相手にホーチミン市人民裁判にて、追徴決定150/QĐ-TTrの取り下げを訴えることを選んだそうです。MASECOのHan社長によれば、経済環境が良くないときだったし、税務署ともめていることで会社のイメージも悪くなっている中での苦渋な判断だそうです。

初審ではMASECOが勝利しました。

まずは財務省監査部がMASECOを監査するために、監査決定を持って、実施する必要があります。議事録を取り、その監査結果を企業へフィードバックする必要がありますが、この手順が厳密に守られていなかったそうです。そして、税率についても、MASECOの主張が認められました。これに対して、財務省は覆審まで持ち込むつもりなので、MASECOは最終決定を待たないといけないが、精神的なプレッシャーから解放され、会社経営もよくなっているとMASECOのHan社長が語ったそうです。

MASECOの勝利で大きな反響を呼んでいるのは間違いありません。特に優遇税率でもめるケースが多いので、多数の問い合わせが来ているそうです。その中に、ほぼ同じ理由で1170億ドン(約6億7千万円)の追徴が言い渡されたBinh Minh(ビンミン)プラスチックもあります。MASECOの覆審の結果は報道されず、我々の問い合わせに対しても、MASECO側が回答しなかったので、確定した情報がないが、MASECOが最終勝利していたが、行政のメンツを考慮して、情報を制限していることが考えられるかもしれません。

以上が財務省を相手に勝訴したMASECO社の話でした。ご参考になればと思います。

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